2025年度の資産運用戦略は米国株式とアジア新興国市場の潮流
投資は自己責任で行う事のリスクを背負うか、はたまた貯蓄や節約にたまにのロトや宝くじ購入で夢を…なんて、お金に関する悩みは尽きません。だけど老後資金を貯めなければ、ただただ年齢を重ねていくだけです。株や投資の本は買うけど使わない知識だけ増えて実際には何の役にも立たないのではモッタイナイ。
個人で投資信託を購入する動きは今増えてきています。実際にパッシブ型投信がアクティブ型投信資産を超えるニュースが紹介されました1。投信のパッシブ運用の増加はすなわち個人の投資家が増えたとも言えます。年金受給額が減る一方の将来、個人ベースでの投資信託投資への動きは今後さらに加速していくでしょう。
ここでは、ファイナンシャルプランナーのこがっちが初めて投信をする人へ向けて発信する投信日記です。損得に関わらず投資信託とはどういうものか身近に感じていただき、個人投資家となるきっかけとなれれば幸いです。
投資信託の基本
投資信託(ファンド)とは、各投資家が少しずつ投資したお金を、運用の専門家が国内外の株式や債券等に投資・運用し、その運用成果(利益)を投資家に分配する仕組みの金融商品です。
投資信託の特徴
- 少額から始められる:積立投資なら最低1,000円から始められます。
- 分散投資が可能:世界中の様々な投資先に分散投資できるため、リスクの分散が期待できます。
- 専門家による運用:知識および経験豊富なファンドマネージャーが運用を担当します。
投資信託のリスク
投資信託の運用成績は市場環境等によって変動します。利益が得られることもあれば、投資した額を下回って損をすることもあります。
アクティブ運用とパッシブ運用
投資信託には大きく分けて、アクティブ運用とパッシブ運用(インデックス運用)があります。
アクティブ運用
アクティブ運用は、数多くある株式の銘柄の中から、株価の上昇が期待される銘柄を厳選して投資し、ベンチマークを上回る投資成果を目指す運用手法です。
パッシブ運用
パッシブ運用とは、市場全体の値動き(指数の値動き)と同様の投資成果を目指す運用です。例えばTOPIX(東証株価指数)をベンチマークとするインデックス・ファンドであれば、TOPIXに連動した投資成果が期待されます。
アクティブ運用とパッシブ運用の比較
パッシブ運用は一般的に運用にかかる費用がアクティブ運用よりも低めですが、アクティブ運用で銘柄の選択がうまくいけば、パッシブ運用よりも高い投資成果がもたらされる場合があります。
こがっちの投資信託体験
投資信託の選択
私が選んだのは「米国REIT・プラス(毎月分配型)為替ヘッジあり」というファンドでした。このファンドは、一つのファンドで米国リート及び米ドル建てのバンクローン等に実質的に投資することにより、信託財産の成長を目指すものです。
ファンドの特徴
1.不動産指数
S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが算出する、米国市場における不動産銘柄で構成される時価総額加重平均型(浮動株調整後)の指数(配当込み)を使用。
2.バンクローン
主に格付けが投資適格未満(BB格相当以下)の事業会社等に対して行う貸付の債権。相対的に高い利回りと、金利変動に対する価格の安定性が特徴。
3.為替ヘッジ
為替変動リスクを低減するため、為替ヘッジを行います。
投資経過
2021年9月10日時点での基準価額は9,821円でした。その後、私は2021年9月30日にこのファンドを売却し、投資を終了しました。

投資信託を始める前に
投資信託を始める前に、以下の点を考慮することが重要です。
- 投資目的の明確化:短期的な利益を求めるのか、長期的な資産形成を目指すのか。
- リスク許容度の評価:どの程度のリスクなら受け入れられるか。
- 投資可能な金額の決定:無理のない範囲で投資額を決める。
- 投資期間の設定:短期、中期、長期のどの視点で投資するか。
- 投資信託の種類の選択:アクティブ型かパッシブ型か、株式型か債券型か等。
2025年に向けての投資信託の展望
2025年に向けて、投資信託市場はさらなる成長が見込まれています。PwCの予測によると、世界の運用資産は2025年までに145.4兆米ドルに達すると見込まれています。
注目すべきトレンド
1.ESG投資の拡大
環境、社会、ガバナンスを重視した投資の増加。
2.テクノロジーの活用
ロボアドバイザーやAIを活用した投資分析の普及。
3.オルタナティブ投資の成長
プライベートエクイティ、不動産、インフラ投資の拡大。
4.デジタル資産の台頭
暗号資産やトークン化された資産への関心の高まり。
5.パーソナライズされた投資戦略
個人のライフスタイルや価値観に合わせたカスタマイズ。
投資信託を成功させるためのポイント
1.長期的視点の維持
短期的な市場変動に惑わされず、長期的な視点を持つ。
2.継続的な学習と情報収集
金融リテラシーの向上と市場動向の把握。
3.専門家のアドバイスの活用
ファイナンシャルプランナーや投資アドバイザーの助言を受ける。
4.定期的な見直しと調整
ライフステージの変化に応じたポートフォリオの調整。
5.感情的な判断の回避
冷静な判断と規律ある投資行動の維持。
まとめ
投資信託は、個人投資家にとって比較的アクセスしやすい投資手段です。しかし、投資には常にリスクが伴うことを忘れてはいけません。2025年に向けて、投資信託市場はさらなる成長と変化が予想されます。個人投資家として成功するためには、自己の投資目的を明確にし、リスクを理解した上で、長期的な視点を持って投資を行うことが重要です。
私の投資信託体験の一つは2021年9月30日で終了しましたが、この経験を通じて得た知識と洞察は、今後の投資活動に活かしていきたいと思います。皆さんも、自身の将来のために、投資信託を含めた資産運用について真剣に考えてみてはいかがでしょうか。
今後は個別の株式投資、債券投資の体験記をまとめ配信していく予定です。
最後に、本記事は掲載者の見解を掲載したもので、特定の金融商品の勧誘等を目的とするものではありません。投資判断は、必ず投資家ご自身の責任で行ってください。