自動車保険の見直しを考えていくにあたり、やはり「保険料は安く」・「補償はしっかりと」この2つは外せない条件だと思います。
しかし最近のあおり運転などによるトラブル続きのニュースを見ていると、割高になってもちゃんとした保険に入った方がいいなと思ってしまいます。
そんな自動車保険も他の保険と同じで見直しのポイントやタイミングをおさえることができれば、安く・しっかりの条件で見直すことが可能です。
自動車保険の見直しについてこの記事で押さえておきたいポイントを紹介していきます。
自動車保険に新しく加入する、または見直してみる
自動車保険の期間中に注意すること
自動車保険を見直すタイミングはいつがベストなのでしょうか?
「契約中の保険が満期(更新のタイミング)をむかえる」
「車を使う目的が変わったり、使う頻度が多く(または少なく)なった」
また自動車保険を見直すきっかけは人それぞれですが、契約中の自動車保険の保険期間中に解約をしたり、乗り換えをするときに
「解約返戻金があるかないか」
「等級が引き継がれるのかどうか」
など注意しなければならない点がいくつかあります。
解約返戻金について
自動車保険の中でも年払いのもので、満期になる前に途中で解約しようとするときにお金が戻ってくる解約返戻金というものがあるのですが、その「解約返戻金が月割りで計算した金額より少なくなる事が多いこと」に注意しましょう。
例えば
1年間で12万円の自動車保険のケース
月割りにすると1ヵ月1万円の支払いですが
この場合、
満期の3か月前に解約をしたときに3万円がまるっと戻ってくるということでは無いということです。
いっぽう月払いの場合には、翌月分の支払いが終わっている場合にかぎって保険料が返ってきます。
※保険会社に解約を申し込むタイミングや書類の手続きなどは「それぞれのルール」があります。いつの支払い分までが何日までの補償となるか、解約返戻金はどれくらい戻ってくるのか、しっかり確認をとってから手続きをしましょう。
等級の引継というものがある
自動車保険には「1~20に分けられた等級」というものがあり、この等級の数字が大きくなればなるほど、割引される率が高くなるため保険料が安くなります。
反対に、等級の数字が小さくなればなるほど、割引される率が低くなるため保険料も高くなります。
つまり1等級が最も保険料が高く、20等級が最も保険料が安くなるというものです。
※1等級から3等級の場合や、はじめて自動車保険に入る場合、運転者の年齢の条件などによっては、割増になります。
この等級において
「1年間無事故」であれば、翌年度に等級は1つ上がるため保険料の割引率が大きくなり、保険料が安くなります。
また「自動車保険の会社を変更しても等級は引き継ぐ」ことができます。
ただし、「自動車保険の期間中に事故がなく満了日を待たずに乗り換えを行う場合」は、等級は変わることなく現在のまま乗り換え後の契約がスタートします。
このタイミングで乗り換えをしたことにより、「等級が上がるタイミングが遅くなる」ことを考えると乗り換えをするタイミングの大事さが分かるかと思います。
自動車保険の期間中にもし事故があった場合には、等級の引き継ぎ方が異なります。事故件数と事故の内容(3等級または1等級ダウンの事故)に応じて等級が下がった契約になります。
満了日を待って乗り換えを行った方が等級が下がるのを伸ばすことができます。
しかし等級が下がっても、条件を変更し乗りかえ先の保険会社の保険料が安い場合は、保険期間中の解約も保険料やサービスの面でメリットが高くなる場合もありますので、しっかり比較してみましょう。
自動車保険の乗り換えは前のものの解約日に再契約をして、補償期間がない日が一日も無いようにうまく手続きを行いましょう。
満期で乗り換える場合は、少なくとも満期日の1ヵ月前から新たな保険の補償内容などを調べるなどして検討をはじめ、満期日と新しい保険契約の始まる日が一致するように手続きを行いましょう。
手続きが遅れると、せっかく積み上がった等級がリセットされることもあります。
ドライブレコーダーに関する特約
自動車保険は大手の損保がアツイ!
ドライブレコーダー特約(ドラレコ特約)は録画する機能のほか、事故のときに現場の状況を説明する手間が省けたり、連絡が取れるけれども自身での119番通報が難しいときに救急車を呼んでくれたりする、独自のサービスがついているというのが特徴です。
「数年間契約すると市販品を買うより割高にはなる」ことはありますが、事故のときに録画した映像が自動で損保に送られるため、事故対応がスムーズになるなど特約ならではのメリットは大きいといえるのではないでしょうか。
最大のメリットは「アラート機能」
事前に登録した地域外を走行した際にアラートがなります。家族もスマホで通知を受け取れるため、高齢の運転に対する備えにもなります。
いっぽうで対象となる車種は自家用8車種のみであること、加入者を選ぶといった点がややネックです。
先行して始めたのは「東京海上日動保険」で、翌年には「損保ジャパン日本興亜」が本格展開し、19年にはMS&ADグループの「あいおいニッセイ同和損保」と「三井住友海上」が同じ内容で特約の提供をはじめました。
料金やサービスには各社それぞれ違いがあるため、見比べてみてください。
自動車保険の新しい割引が登場
自動車保険の新しいサービスで、運転者を本人のみにすると割引率が高くなる本人限定割引や1日500円限定で加入できる自動車保険(1日保険)がトレンドになっています。
この「本人限定の割引」と「1日保険」を組み合わせると年間数万円も得できるなんてことも可能です。
例えば
50歳の親と20歳の同居の子どもの場合
通常親が契約する保険の運転者に子どもを加えると割安なダイレクト型保険でも3万円ほど保険料が上がってしまいます。
そこで運転者を親のみにして、子どもは1日保険に入るようにすれば割安におさえられます。
子どもが週一で使う場合だと年間で5000円ほどは節約することができます。
代理店型とダイレクト型(通販型)について
代理店型
自動車保険のみならず保険全体に言えることなのですが、ネット社会があたり前になる前は、全国に支社や支店を展開しさらにそこから代理店をはさんでお客さまへ保険を提供するというかたちでした。
メリットは、対面でしっかりと説明を受けることができること。
デメリットは、やはりコスト面です。人件費や必要な書類費用がそのまま保険料に上乗せされるため割高となった。
ダイレクト型(通販型)
ダイレクト型自動車保険では自動車の車種や運転者の年齢を細かく分けるなど、保険設計の前提となるリスクを細かく分けることで、よりユーザーに合った補償内容を提案することができるようになりました。
ダイレクト型自動車保険の顧客対応は、コールセンターやウェブサイト上で行われます。相談から保険の見積もりまで電話やネット上で行い、万一の事故対応の際も電話でやりとりします。
このような工夫でダイレクト型はコストを大幅に下げ、むだのない最適化された保険を提案できる合理的な保険料を実現することができます。
自動車保険についてのまとめ
- 自動車保険の更新のタイミングを見極める
- ドラレコ特約など新しい保険を知る
- 割引をうまく利用し保険料を安く!