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民間保険を見直す前に社会保険について知っておきたいこと|FPが解説

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社会保険イメージ

生活をしていく上で、皆さん誰しも「不安」をかかえています。将来不安に備えて真っ先に思いつくのは「保険」ではないでしょうか。

社会人として働くなかで、病気やケガで収入が減るまたは支出が増えるなどのリスクに備えた「所得補償保険」。
結婚を機に家族を守るための生活リスクに備えた「死亡保険」。
歳を重ねていくにつれて大きくなる健康リスクに備えた「手厚い入院保険・がん保険」。

それだけではありません。

最近では特に考えることが増えたかもしれません。「自然災害リスク」は時に予想のできない被害にあうことも他人事ではなくなってきました。その他にも地震に備えて「地震保険特約」。義務化が広がっている自転車保険。自動車保険や子供の学資保険、愛するペットにも。。

考えればきりが無く、さらに将来不安に備えるための貯蓄も欲しいですよね。

ではどうすれば良いのでしょうか。

民間の保険に入る前に

毎月の支出の中で、すぐに見直してすぐに節約することができるものが「もしものための出費」つまり「保険」です。

そもそも毎月の給与から「社会保険料」というものが引かれていますが、実はこの社会保険だけでも十分な保障があるというのを紹介していきます。

社会保険について

まず日本には社会保障制度という制度がありますがこれは、個人で備えるには難しい生活リスクや健康において、国が中心となり皆で備えましょうというものです。

この社会保障制度は大きく4つの柱で成り立っており、「社会保険」「社会福祉」「公的扶助(生活に困っている人を助けるもの)」「保険医療・公衆衛生」です。

さらにこの中の「社会保険」は「医療」「介護」「労働」「公的年金」に分けられ、それぞれ

医療

会社員なら「健康保険」事業主は「国民健康保険」75歳以上の後期高齢者には「後期高齢者医療制度」

介護

「介護保険」。40歳以上のすべての住民が支払います。

労働

「労災(労働者災害補償保険)」と「雇用保険」

公的年金

「国民年金」「厚生年金」

世界においてもこれほど手厚い保障のある社会保険は日本ぐらいのものです。十分に活用すべきです。

毎月給与から引かれている「社会保険料」はこれらの保障を受けるために支払っています。

手取りが減ったうえにさらに民間の保険に入るのは家計を考えた上でかなりの負担となります。

民間の保険に入るのはこの社会保険の内容を補うものであるものと考えて検討してみてはいかがでしょうか。

手厚い社会保険の内容

社会保障制度イメージ

治療費の払戻しが受けられる高額療養費制度

医療費が高額になってくると負担が大きくなってくるため1か月の自己負担の上限が定められています。
一定額を超えた場合に払い戻しが受けられる制度を「高額療養費制度」といいます。

仕事ができなくなったら傷病手当金

もし病気で入院し、仕事ができなくなったら収入が減ってしまいます。
その場合公的医療制度の中に傷病手当金があります。
標準報酬月額の3分の2が支給されます。

障害状態になった時の障害年金

障害年金は、病気やけがなどによって障害の状態になったとき、生活を支えるものとして支給されます。
「障害の状態」とは、視覚障害や聴覚障害、肢体不自由などの障害だけでなく、がんや糖尿病、高血圧、呼吸器疾患、精神疾患などの内部疾患により、長期療養が必要で仕事や生活が著しく制限を受ける状態になったときなども含まれます。
また、障害手帳をもっていない場合でも、障害年金を受けることができます。

万が一の時の遺族年金

生命保険に加入をする前に知らなければいけないのがこの遺族年金です。一家の大黒柱に万が一のことがあったときに遺族が受け取ることのできる年金です。

遺族年金には遺族基礎年金、遺族厚生年金、遺族共済年金の3つがあります。
どの遺族年金を受け取れるかについては、亡くなった人の職業によって異なります。
また、遺族年金をもらえる遺族の範囲も年金の種類によって異なります。

社会保険についてのまとめ

  1. 社会保険料引かれていますか?
  2. 社会保障制度をうまく活用しましょう
  3. 民間の保険は余裕があれば検討

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