保険 火災保険

火災保険を定期的に見直したほうが良い理由|FPが解説

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2019年度になってもさらに頻発している日本の自然災害。大手損保4社は2019年10月から火災保険の保険料を改定しました。九州などを中心に大幅な値上げが予想される地域と、据え置きや値下がりが予想される地域は以下のとおりです。

火災保険をネット見積もりで簡単シミュレーション

2019年10月以降の火災保険料の動き

大幅な値上げが予想される地域


M構造(マンションなど)群馬 栃木 石川 富山 山口 福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄など
T構造(鉄骨造住宅など)山形 群馬 栃木 山口 熊本 鹿児島
H構造(木造住宅など) 熊本

据え置き、または値下がりしそうな地域


M構造(マンションなど)千葉 愛媛など
T構造(鉄骨造住宅など)三重 和歌山 徳島 高知
H構造(木造住宅など) 千葉 茨城 三重 和歌山 岡山 愛媛 沖縄

※実際の保険料の改定率は、保険会社や契約内容によって異なります。

火災保険料を大手4社が一斉に見直したことで、その他の会社もそれぞれ追随し見直しとなることも考えられます。
今まで考えられなかった規模の自然災害に備えて、火災保険も見直しが必要な時代となりました。

火災保険は、以前からネットで保険料のシミュレーションや申し込みができる商品もありましたが、いざ契約のときに書類の提出が必要だったりと、ネット完結の保険というものはありませんでした。
2019年に入り、それも含めてネットで完結するタイプの火災保険が登場しました。保険料の比較もだいぶんしやすくなったと思います。

ネット完結型の火災・地震保険を活用した保険料の例を調べてみた。

ソニー損保

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【所在地】:福岡県
【構 造】:マンション
【面 積】:100㎡
【算出条件】保険期間「10年」、保険の対象「建物のみ」、補償「火災・風災」、割引「なし」

詳細な見積もりを調べてみる

さらに詳しく

保険料合計 6,782円/年
【基本補償】
火災・落雷・破裂・爆発 659円
風災、ひょう災、雪災 1,304円
水災 681円
水漏れ、外部からの物体の衝突など なし
盗難 なし

【地震の補償】
地震保険 1,670円
地震上乗せ特約 なし

【その他の補償】
類焼損害・失火見舞費用補償特約 1,247円
個人賠償責任補償特約 1,221円

【家財補償】 なし

楽天損保

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【住 所】:福岡県
【建 物】:マンション
【面 積】:100㎡
【見積もり条件】築年数「新築(築1年未満)」・所有区分「マンションは区分所有、一戸建ては一棟所有」・構造級別・用法「マンションは共同住宅・M構造、一戸建ては専用住宅・T構造」・保険期間「10年間」・払込方法「長期一括払」・風雹(ひょう)雪災自己負担額「3万円」・特約「水災危険補償対象外特約、雑危険補償対象外特約、破損・汚損損害等補償対象外特約、災害時諸費用保険金補償対象外特約」・保険始期日「2019年4月1日以降のご契約」

火災保険の加入や見直しのときはハザードマップで必要な保障を確認する

近年の異常気象で大雨による洪水や土砂崩れ、落石、高潮のほか、内水氾濫などによる水災も増えています。水災は火災保険の水災補償で対応できますが、1998年の損害保険料率自由化前に主流だった住宅火災保険には水災補償が無いものもあります。火災保険は満期まで見直さないことも多くその通知で知ることも多いと思います。

火災保険の加入や見直しのときには、自治体のハザードマップを確認し、住宅周辺の災害リスクを確認しましょう。近くに海や川があるのかないのか、山や高台は?
また周辺の土地の高低差を確認し、内部氾濫がおきやすい環境なのかどうかなど、火災保険につける補償の内容をいまいちど見直しする必要があるようです。

火災保険は今までのように多くの場合自宅の新築や購入をきっかけでに加入します。だいたい不動産業者や金融機関にすすめめられるがまま加入しがちですが、都心のタワマンの地下が内水し設備が被害に遭ってしまったなど今までの認識では考えなかった被害も想定し、火災保険も自分で必要な補償を選んで加入する時代となりました。

追記

保険料は10年契約の一括払いが最も安くなりますが、途中で減額などの見直しも出来ます。定期的な見直しで、その時の家庭にあわせた備え方を考えたいですね。

火災保険に関する2020年1月8日のニュース⇓⇓

火災保険について、損害保険大手グループ3社が2020年1月8日に住宅向け火災保険の見直しを検討することが報じられました。
ここのところ頻繁に発生している自然災害の影響を受けて保険金の支払い金額が増えたからというもの。最長10年の契約期間を短縮して、保険料を柔軟に設定できるようにするとみられます。
参考一般社団法人共同通信社

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